笠取山
 1,953m
5月10日 (木)

 念願の東京都の水源、多摩川の源流のある笠取山へ登って来た  予報に反し、殆ど曇り空なるも楽しい山行であった。
新青梅街道を走り、青梅経由一の瀬集落を通り、登山口の作場平へ約2時間で到着。かなり広い駐車場があり、立派なトイレまで備えてあり、さすが都の水源の山だけの事はある。朝食を済ませ、登山道を歩き出す。緩やかな落葉松林を進み、ほどなくヤブ沢分岐に到着。ベンチで一休みの後、二股をヤブ沢沿いの道へ入る。右の一休坂方面の道は傾斜がきついとの事なので、下山に使う事にする。
ヤブ沢沿いの道は緩やかで歩きやすい。標高1,500メートルを過ぎると、今までの樹木の芽吹も無くなり、冬のような嗄れた風景に変わる。沢とも別れ、やや傾斜がきつくなる頃、ヤブ沢峠へ出た。此処で指導標に防腐剤を塗布している人に会う。東京都に頼まれ付近の指導標の手入れを行っている由で、まだ上にも3組の人々が作業を行っている由。

峠からは立派な車でも通れそうな道となり、15分ほどで笠取小屋の前え出た。この小屋は週末のみ営業とかだが、作業の人が居る為、今日はおばさんが小屋番をしていた。
大菩薩嶺を正面に眺め明るい広場で裏にはトイレも備えてある。道はまだ幅が広く緩やかに登って、高原状の明るい草原に出て、笠取山が見えてきた。小高い小さな分水嶺へ登る。此処は、富士川、荒川、多摩川の源になっている。
笹原の気持ちの良いところを進み、ピラミダルな笠取山への直登が始まる。
短いがかなり傾斜がきつい  この付近は山火事でかなりの樹木が焼け、その分見晴らしが良くなっている。山頂は360度の展望が得られるが、残念ながら今日は曇天の為、近くの大菩薩嶺、黒川鶏冠山、飛竜山などが確認されたのみで、富士、南アは全く見えず、、奥秩父方面はガスにかすんでいた。
笠取山の東へ更に進むと石楠花の木が沢山あり、かなり蕾が膨らんでいたが、まだ開花には一ヶ月はかかるだろう。
狭い岩稜をアップダウンを繰り返し、唐松尾山方面の道を左に分け、戻るようにして、水干へ到着。ここが多摩川の源流のまた源流だ。河口まで138kmとある。さらに巻き道を笠取小屋方面へトラバース気味に戻る。水干から小屋までは、道が綺麗に整備されている。
分水嶺にて昼食をとり、無人小屋となっている雁峠山荘と雁峠へ立ち寄る。雁峠は小さな場所だが笠取山も立派に眺められ、晴れていれば南アルプスなどもみえるだろうし、静かな落ち着ける峠だ。
今は無人となっている雁峠山荘もかっては、小屋番がおり、中でも埼玉県の職員をされていた加藤司郎氏が数年に渡り管理され、その模様をー雁峠だよりーと言う本にして、白山書房から出版され、笠取山や雁峠付近の様子を克明に記述され、大変興味を持って読ませて頂いた。
さて、小屋付近でしばしの感傷にひたり、再び笠取小屋まで戻り、今度は小屋の直ぐ前より下っている一休坂への道へ入る。言われているほどの急斜面ではなく、快適に下って行く。やっと天気が快方へ向い薄日も差し始める。高度が下がると、新芽が又、見え出し逆光に映え非常に美しい。登り笠取小屋迄2時間、そこから山頂まで45分。下り笠取小屋から作場平まで1時間半。帰りは小菅の湯にて疲れを癒す。近いし、のんびり快適な山行であった。