立山 別山登山
(北峰2,880m)  14.5.3−4  3日 晴れ、 4日 雨

 残雪期の立山へ初めて登った。 安曇野在住の息子宅へ前夜泊り、息子の友人と3人でパーテイを組み、扇沢より室堂へ。連休の為スキーヤー、観光客、登山者とかなりの混雑であったが、室堂へは約2時間で到着することが出来た。快晴の室堂は、一面の残雪で眩しい。
           
       みくりが池より奥大日岳
   
みくりが池付近より雷鳥坂〔左)

雷鳥平より眺めた立山三山

雷鳥平浄土川より奥大日方面
早速サングラスをかけて歩き出す。雪原はあまりもぐらない為、すいているミドリガ池方面へ迂回、ミクリガ池の北側を通り、雷鳥荘を経て雷鳥平へ。雪原はどこでも歩けるが結構アップダウンがあり、時間がかかる。雷鳥平で一休みし、ここから本格的な雷鳥坂の登りとなる為、アイゼンを装着。 夏道に沿って登って行くが、トレースはほぼ直登になっており、苦しい斜面が続く。行く先の上の方では、登山者が点々と蟻のように登って行くのが見える。振り返ると室堂方面が見えるが、雷鳥平まで約200メートル下った分がなかなか戻らず、何時までも高度が上がらず室堂が下に見えてこない。スキーやスノウボードを担いでいる人々もかなり多い。 雪は黄色に見える部分がかなりあり、今年多かった中国からの黄砂の為か。 気温がどんどん上がり暑いが、一息いれると爽やかな風が吹き抜け、気持ちが良い。だんだん高度も上がり、這松が出ている付近で昼食休憩をとり、再び歩き出す。  目的の別山乗越にある小屋の建物は良く見えているが、行けども行けどもなかなか近ずかず、これならむしろ見えない方が良いのかも知れない。 人の苦労も何処吹く風と、急斜面を楽しそうにスキーを巧みに操って気持ちよさそうに、滑っている人も居る。この付近は山すきーのメッカのようだ。直登ルートもようやく終り、斜め右上へトラバース気味のトレースに変わる。 かなりの斜度だが、ステップがきちんと切ってあり、安心だ。やと雪の無い岩稜に達し、アイゼンを外すと直ぐ上は、剣御前小屋だ。剣岳の見える部屋を希望したところ、2階の8号室がまだ空いており、希望通りとなった。8人部屋で結局4人しか入室せず、混んでいる割にはゆっくり出来た。剣沢で天幕を張っているパーテイもかなり多かった為か。まだ午後1時半なので、少し休んで、写真を撮りに別山へ登ることとする。荷を軽くし、アイゼン、ピッケルを持参したが、途中の北側と山頂付近に残雪があるのみで、稜線上は殆ど夏道がでている。やや雲が出てきたが、まだ付近の山々が良く見える。 目の前に大きな剣岳、その左には大日岳、室堂平を下にみて、左に立山三山、さらにうしろに、後立山の峰峰、遠く、燕、大天井、穂高、笠、薬師の山々が確認出来た。写真を撮りながらゆっくり別山へ着いたが、硯が池は何処にあるのか大きな雪田で解らず。2,874mの別山から、少し稜線を北にくだり、上った処が、2,880mの北峰となっており、此処からの剣岳は剣沢を眼下に遮るものが無く、源次郎尾根や八つ峰を右側に従え、堂々たる景観だ。後立山連峰も、北は白馬から、唐松、五竜、鹿島槍、爺が岳、針の木、蓮華などが霞んではいたがパノラミックに望見され、至福の一時を過ごす。

別山より立山三山
 
別山より観た剣岳
再び別山本峰へ戻り下山、小屋の手前の台地にて夕焼けの剣を試みたが、雲が多くなり、18時ごろ時間切れで、小屋へ引き返した。翌4日は朝から風雨が強く、立山経由の下山を諦めて、早々に雷鳥坂を下る。 別山乗越は風の通り道で雨が下から上がって来て、めがねなどは直ぐびしょびしょだ。幸いつばの広い帽子のおかげで、手で抑えながら暫くで、風の弱い処まで下る。  今度は斜面を利用してグリセードならぬ尻セードを楽しみながらどんどん下り、登り2j時間半もかかったのが、30分ほどで雷鳥平まで下りてしまった。そこから室堂ターミナルまでは、登りが多くなり、また一汗かく。  途中初めて白い雷鳥にお目にかかることが出来たが、逃げられて写真が遠くなってしまった。ターミナルより、バス、ケーブルを乗り継いで、扇沢へ戻る。  雨は殆ど上がっており、丁度山桜が咲き、ピンク色が何とも言えぬ美しさだった。

扇沢に咲く山桜

雪稜と日輪(立山別山)

葛温泉、御宿にて汗を流し、姫川源流にて水芭蕉、ニリンソウ、アズマイチゲなどの植物を観賞して夕刻息子宅へ帰着。
雨にも降られたが、前半は好天に恵まれ、久振りに残雪の春山を堪能出来た山旅であった。

歩行時間:      室堂ー別山乗越      3時間
            剣御前小屋ー別山     約40分
            別山乗越ー室堂       約2時間